地域の歴史、文化、産業等をテーマに斬新な切り口でご紹介する情報誌「マイウェイ」。
季刊誌として年4回発行しています。
小粒ながら写真を多く用い、魅力あふれた地域情報や文化情報として
幅広い年齢層の方々からご愛読をいただいています。
ご希望の方に過去の「マイウェイ」を差し上げています。
在庫切れの号もございますので、詳しくは、はまぎん産業文化振興財団事務局045-225-2171(平日9:00~17:00)へお問い合わせ下さい。
かながわの県西部と湘南の産業遺産は、その源を二つに分けることができ、一つは鉄道遺産群、もう一つは鉄道の延伸に伴なって建てられたホテル・旅館、そして別荘など、リゾート地の建築遺産群です。今号では、その中から、産業発展の礎を担った鉄道遺産群を中心に紹介しています。
鉄道は、動力(人力、馬車、蒸気、電気)や経営形態に目まぐるしい変遷はあったものの、今もほぼ昔のまま先人の遺産の上に皆が乗って旅行を楽しんでいます。一方、建築遺産も、旅館やホテルは、眺めるだけではなく、何日かその中で暮らして味わうことができますし、茶室の数々は、茶席や会合にも利用することが出来ます。このマイウェイを通じ、貴重な遺産の利用を実際に体験していただくきっかけになれば幸いです。
いよいよ、来年6月2日に横浜は開港150周年を迎えます。「横浜ふるさと歌物語」は、この歴史的一大イベントを祝するとともに、10月1日に迎えた当財団の設立20周年を記念し、通常号の5倍相当に増ページをして発刊をいたしました。
「歌は世につれ、世は歌につれ」の言葉のとおり、歌は時代の世相を映した代表的な庶民文化といえます。本号は、開港から戦前までの時代を中心に、横浜で生まれ、あるいは横浜をテーマとした古民謡、童謡、歌謡曲等約50曲(うち、約20曲は楽譜付き)を取り上げ、これらの歌を通し、その時代時代の世相や人々の暮らしを当時の写真なども多く取り入れてご紹介しております。
時代の変遷にともない、今では、忘れ去られてしまった歌も数多く取り上げており、横浜の文化や音楽の歴史を知る、貴重な冊子になることを願っています。あわせて、「財団20年のあゆみ」を掲載いたしました。当財団事業活動への一層のご理解とご支援の一助となれば幸いです。
今回は、「かながわ産業遺産物語―京浜臨海部編―」「―横浜・横須賀編―」に続き、第三編として「県北・県央編」の産業遺産をご紹介しました。
150年前の横浜開港は、かながわの県北・県央にも突然の近代化をもたらし、相模川流域の豊かな自然に蚕糸と水道の二つの産業を開花させました。今もこの地域には養蚕農家13戸が伝統産業の継承に熱心に取り組んでいらっしゃいますし、水道の諸施設は現役で働き続けています。本号では、その発祥の歴史を写真と取材形式で辿りながら、随所に様々な形で残されている産業遺産にスポットをあててみました。
なお、12月号では「かながわ産業遺産物語」の最終編として「県西・湘南編」の発行を予定しています。