CULTURAL
INFORMATION
MAGAZINE
文化情報誌「マイウェイ」

地域の歴史、文化、産業等をテーマに斬新な切り口でご紹介する情報誌「マイウェイ」。
季刊誌として年4回発行しています。
小粒ながら写真を多く用い、魅力あふれた地域情報や文化情報として
幅広い年齢層の方々からご愛読をいただいています。
ご希望の方に過去の「マイウェイ」を差し上げています。
在庫切れの号もございますので、詳しくは、はまぎん産業文化振興財団事務局045-225-2171(平日9:00~17:00)へお問い合わせ下さい。

バックナンバー
令和4年度

マイウェイ No.125

神奈川の臨港鉄道
令和5年3月発行

今回のマイウェイは、京浜臨海部の埋立事業に伴い発展してきた、貨物輸送を主とした神奈川の臨港鉄道をご紹介しています。

まず、鶴見駅から東高島駅を経由して桜木町駅まで結ぶ高島線をとり上げています。本文では、桜木町から延伸した「汽車道」のいわれなどをご紹介しています。

次に、鶴見・川崎の臨港貨物線の役割を担った鶴見線をご紹介しています。大正から昭和の初めにかけて埋立地に進出した企業により路線が拡大し、現在では旅客輸送に転換してきた変遷をとり上げています。

3つめに、川崎地区の埋立地に建設された石油コンビナートなどの貨物輸送のため、戦後に開業した神奈川臨海鉄道をご紹介しています。鉄道による貨物輸送は、トラックによる道路渋滞対策やCO₂削減による環境対策としても注目されています。

JR鶴見線を終点まで辿っていただくと、埋立てに携わった方にちなんだ駅名の発見、その方たちが描いた産業発展の志を感じていただけることと存じます。

マイウェイ No.124

かながわの美酒蔵めぐり 相模川編 
令和4年12月発行

マイウェイでは、昨年12月に、神奈川県酒造組合に所属する酒匂川エリアの酒蔵を採り上げ、今回は、相模川エリア7つの酒蔵をご紹介しています。

本編では、設計から貯蔵管理まで、杜氏が一貫して手がけた酒造りや、精米歩合を10%程度に抑え、雑味が出ないように極低温で醸造する製法で、海外品評会でも好評を得た酒蔵など、こだわりを持った酒づくりをご紹介しています。

海老名や湘南の酒蔵では、「酒づくりは米作りから」と、地元農家と一緒に米作りをし、廃業予定の農家の土地を引き継いで米作りを継続するなど、旨い酒を生み出すため、地域の町おこしを一体となって行っており、頭が下がる思いでした。

取材先に伺ってみると、酒蔵の社員の方々は杜氏も含め若い方が多く、神奈川の地酒は、今後も若い感性に育まれていくのだと確信しました。

マイウェイ No.123

坂東の国境(ばんどうのくにざかい)を歩く
令和4年9月発行

今回のマイウェイでは、かながわの歴史をひもとき、往時が偲ばれる古道をご紹介しています。

県内の古道は50以上ありますが、初めに、万葉集にも詠まれた最も古い道のひとつ、「足柄古道」を採りあげました。いつの世も領地争いは戦の種ですが、足柄峠は、交通の要衝だったので、領地争奪は計り知れなかったと想像されます。

次に、十六夜日記にも描かれた「湯坂道」については、湯坂城跡や、幻の城跡などを採りあげました。

三つ目に、「熱海街道」を採りあげました。明治時代には人力鉄道が走ったことや、かつて源氏平氏、双方が対峙し合戦の時を窺ったことなど、この街道は重要な役割を担っていたことを感じさせます。

県内には多くの古道があり、それぞれに歴史、物語があります。今後もロマン溢れる古道をご紹介できる機会があれば掲載していきたいと考えています。

マイウェイ No.122

鎌倉よみあるき 
令和4年6月発行

今回のマイウェイでは、鎌倉よみあるきの旅として、現代作家の小説に取り上げられた鎌倉の場所(シーン)を、本文とともにご紹介しています。

鎌倉を描いた文芸作品は、一千を超える数がある中で、本号は、「かまくら駅前蔵書室」の会員方の推薦で、平成以降の作品を掲載しています

また、江ノ電長谷駅から数分の「鎌倉文学館」をご紹介しています。ここでは鎌倉に縁のある文豪の肉筆原稿の他、貴重な作品が展示されています。文学館に入っていく涼しげなトンネルを抜けると、広大な庭園とバラ園が広がり、瀟洒な洋館が文学の世界に誘(いざな)ってくれました。

鎌倉は、鎌倉時代の黎明期より、古典文学から近現代まで文学作品に多数採り上げられてきました。本編をきっかけに、小説のシーンになりそうな魅力的な鎌倉の地を発見いただければ、誠に幸甚です。