地域の歴史、文化、産業等をテーマに斬新な切り口でご紹介する情報誌「マイウェイ」。
季刊誌として年4回発行しています。
小粒ながら写真を多く用い、魅力あふれた地域情報や文化情報として
幅広い年齢層の方々からご愛読をいただいています。
ご希望の方に過去の「マイウェイ」を差し上げています。
在庫切れの号もございますので、詳しくは、はまぎん産業文化振興財団事務局045-225-2171(平日9:00~17:00)へお問い合わせ下さい。
海老名市の相模国分寺跡が、国から全国初の史跡に指定されてから100年を迎え、記念事業や企画展が開催されました。今回のマイウェイでは、往時の相模国分寺建立の謎に迫ります。
本編では、長きにわたる発掘調査の成果をご紹介しています。相模国分寺は全国有数の規模があり特別な伽藍配置だったことや、七重塔の内部構造などがわかってきました。また、相模国府があったとされている平塚市から離れているにも関わらず、なぜ海老名市に建立されたのかも掘り下げています。
他にも、七重塔の基壇に使われた10トン以上の巨石の運搬ルートや、9万枚以上の瓦の製作技法や生産地などをご紹介しています。
相模国分寺がランドマークとなり、人々の希望のシンボルや旅人の目標点とされたのではと想像されます。本編を通じて、天平の浪漫を感じていただければ誠に幸甚です。
今回のマイウェイでは、酒匂川エリアに位置する6つの酒蔵をご紹介しています。
酒米を育てるところから手がけたり、米麹に発酵過程でクラシック音楽を聞かせたりする醸造法で、より洗練された香(かぐわ)しいお酒造りを行っている酒蔵のこだわりをご紹介しています。
また、酒匂川沿いの名水のDNAを残すべく、自家醸造を中止した酒蔵を地元と一体となって再生し、復活を果たした酒蔵を採り上げています。
取材の中で、発酵に影響が出るからと麹室(こうじむろ)のノブの触れ方にさえ注意を払う繊細な杜氏の仕事ぶりに感銘を受けました。また日本酒を世界に大胆に発信するなど、信念を持った姿勢と情熱で取り組む酒蔵が多いことに、驚かされました。本編を通じて、県内の酒蔵にご興味をもっていただけたら、誠に幸甚です。
近年、全国の磯場で海藻類がなくなる磯焼けが発生しています。神奈川県水産技術センターでは、この原因にもなっている迷惑ウニに、数ある食材の中で、三浦特産のキャベツ(規格外の廃棄品)を与え養殖したところ、しっかり中身があり甘みのあるおいしいウニを育てることに成功しました。今回のマイウェイでは、これを地元の名産品として商品化した事例を採り上げました。
同水産技術センターの挑戦は、キャベツウニに留まらず、需要の乏しい低利用魚の有効利用、世界一うまい「ツナ缶」の開発、未病対策へ向けてのマグロ食の研究と続きます。
次に、三浦・小網代湾の地元関係者で組織する協議会が行っている「海底熟成ワイン」事業を採り上げました。地元のさまざまな方々が関わり、地域一体となって雇用創出や産業振興を図ろうとする取組みをぜひご覧ください。
今回の取材時に、表紙写真の撮影を城ケ島の同水産技術センターの海辺で行いました。ウニは、紫外線に弱いため棘がしおれてくるまでの数分がシャッターチャンスです。海の生物と向き合う苦労を垣間見た気がしました。
今回のマイウェイでは、県内各地域で、ギネス世界記録に挑んだ街おこしの活動をご紹介しています。
藤沢駅北口の藤沢銀座土曜会では、商店街活性化のため、全長100メートルを超える世界一長い水槽を設置し、金魚すくいの世界記録に挑戦しました。
伊勢原市では、江戸時代から人気の「大山こま」で世界記録を狙うため、1,500個のコマを準備し、1,000人を超える参加者を募ってこま回しに挑戦した地元商工会青年部の奮闘を紹介しています。
川崎市では、地域ににぎわいを作りたいと、富士通スタジアム川崎の支配人・副支配人が奮闘し、世界一の盆踊り大会を目指して26町内会と一体となり、川崎の夏祭りを盛り上げた事例を紹介しています。
ギネス世界記録認定には、厳格な基準が都度設定されてハードルは高いですが、身近な題材からでも、記録挑戦に果敢に挑んだ人々の意気を感じていただければ、誠に幸甚です。