CULTURAL
INFORMATION
MAGAZINE
文化情報誌「マイウェイ」

地域の歴史、文化、産業等をテーマに斬新な切り口でご紹介する情報誌「マイウェイ」。
季刊誌として年4回発行しています。
小粒ながら写真を多く用い、魅力あふれた地域情報や文化情報として
幅広い年齢層の方々からご愛読をいただいています。
ご希望の方に過去の「マイウェイ」を差し上げています。
在庫切れの号もございますので、詳しくは、はまぎん産業文化振興財団事務局045-225-2171(平日9:00~17:00)へお問い合わせ下さい。

バックナンバー
令和2年度

マイウェイ No.117

かながわの浮世絵 はだの浮世絵ギャラリー 
令和3年3月発行

マイウェイでは、3年前から、江戸時代の世相・風俗を描き、庶民文化として発展した浮世絵について、神奈川県内の博物館等に所蔵されている作品を中心に特集を開始しました。

シリーズの4回目として、本号では、秦野市出身の実業家・大津圓子氏が収集した作品を公開しているはだの浮世絵ギャラリーを紹介しています。

本号では、浮世絵に描かれる主な題材の中から、歌舞伎芝居の舞台や人気役者の似顔絵を描いた「役者絵」、市中で評判の女性を描いた「美人画」、名所として名高い景観を描いた「名所絵」を採り上げています。また、秦野の主力産業であったタバコに関する浮世絵や、はだの浮世絵ギャラリー所蔵の作品を使った学生とのコラボ企画展をご紹介しています。

今回の作品を通し、世相を反映した人気役者や美人画変遷の系譜を見ていただくほか、流行り病の厄除けにも使われた浮世絵の、庶民文化への浸透力を改めて感じていただければ幸いです。

マイウェイ No.116

小田原北条百年の治世 
令和2年12月発行

今回は、戦国時代の幕開けに、小田原北条氏が築いた約100年もの治世の施策を税制・インフラ整備など多方面から掘り下げご紹介しています。

初めに、広く公平な税制政策として、年貢割合が他国では五公五民が一般的なところを四公六民として民に優しくした税制、およびその他の税制改革施策を、また鎌倉幕府消滅以来荒廃していた鶴岡八幡宮など神社仏閣の復興造営事業を進め領民の信頼をつかんでいった施策をとり上げています。

次に、インフラ整備事業として、早川から用水を引いた日本最古の都市型水道である小田原用水と、宿駅に人馬を備え長距離の荷駄を運ぶ伝馬制度の整備をとり上げています。

3つめに、合議による民主的な政治を貫いた議会「小田原評定」をとり上げています。身分によらず庶民でも訴訟可能な評定所の決裁は、現代の裁判制度に近い法治制度となっています。

4つ目に、内外の武士から難攻不落の小田原城と言わしめた、周囲9キロに及ぶ惣構の堅牢な構造についてとり上げています。また惣構全体図では、戦国時代最大の城の壮大さがどのようなものかお示ししました。機会があれば当地に足を一歩踏み入れ、北条五代による領民安寧の治世の思いを感じていただけたら幸いです。

マイウェイ No.115

まちを守る 我ら消防団 
令和2年9月発行

今回のマイウェイでは、県内の各市町村で組織され、火災や風水害に備え訓練を積み実際の震災時に出動している消防団の活躍についてご紹介しています。

初めに、全国の消防団が競う消防操法大会で準優勝し、特別表彰「まとい」の受賞実績に輝く座間市消防団を採り上げました。大会の様子はユーチューブから閲覧できます。各団員の統率されたスピーディな放水活動を体感ください。

二つ目に、県内は女性消防団員も多く、中でも市民の防災意識を高めるため広報活動や防災フェスティバルで活躍する茅ケ崎市の「ファイヤーレディース」を採り上げました。

三つ目に、昨年10月台風19号で発生した大雨や、土砂崩れの中、住民の避難誘導や、行方不明者の救助活動を行った、相模原市消防団津久井方面隊の活動を採り上げました。消防団員は、自身の職場の対応より、まず消防団活動を優先し被害者救助に当たるという点には、頭が下がる思いです。

昨今の情勢から防災意識は高いと思いますが、地元消防団の活動に注目していただく機会となりましたら誠に幸甚です。

マイウェイ No.114

かながわにひろがるSDGs 
令和2年6月発行

今回のマイウェイでは、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指そうと、国連サミットで採択された国際目標である「SDGs」について、県内の活発な活動をご紹介しています。

「SDGs未来都市」に選定された中から、鎌倉市では、市民と対話しながら描く 10年後、100年後の未来のまちづくり活動を採り上げました。横浜市では、元気な自治体活動から生まれた若葉台団地のオンデマンドバスの実験活動を採り上げています。小田原市では、SDGs活動を楽しく体感できそれを繋げていく、市内の地域通貨「おだちん」のやりとりについてご紹介しています。

他にも県内各地でスタートした地域の未来に向けた活動をコラムで採り上げました。財団ページでの海外派遣団員「Maron」のオーナーさんが帰国後に「エコ割」を始めたことなどは、まさに今できる一歩の好事例となっています。

本編を通じて、昨今の生活環境変化の中ちょっと立ち止まり私たちの未来に向け行動するきっかけとなりましたら誠に幸甚です。