CULTURAL
INFORMATION
MAGAZINE
文化情報誌「マイウェイ」

地域の歴史、文化、産業等をテーマに斬新な切り口でご紹介する情報誌「マイウェイ」。
季刊誌として年4回発行しています。
小粒ながら写真を多く用い、魅力あふれた地域情報や文化情報として
幅広い年齢層の方々からご愛読をいただいています。
ご希望の方に過去の「マイウェイ」を差し上げています。
在庫切れの号もございますので、詳しくは、はまぎん産業文化振興財団事務局045-225-2171(平日9:00~17:00)へお問い合わせ下さい。

バックナンバー
令和元年度

マイウェイ No.113

かながわの浮世絵 川崎浮世絵ギャラリー 
令和2年3月発行

マイウェイでは、一昨年から、江戸時代の世相を描き、庶民文化として発展した浮世絵について、神奈川県内の博物館等に所蔵されている作品を中心に特集を開始しました。

シリーズの3回目として、本号では、執筆いただいた斎藤文夫氏の4千点にも及ぶ豊富なコレクションの中から、希少な作品を含む浮世絵について毎月展示テーマを替えて公開している「川崎浮世絵ギャラリー」を紹介しています。浮世絵は完成度が高いにもかかわらず、値段が手頃で、市井の人々に大変人気がありました。洒落のきいた庶民の粋なアートとして身近に親しむ様子や、長屋の柱に飾れる柱絵など珍しい作品も紹介しています。

今回の作品を通し、絵師が浮世絵に込めた謎解きの面白さや、日本の浮世絵が広く海外に渡り、日本文化が愛され海外の美術家に影響を与えたジャポニズムの根源であったのではないかなど、浮世絵の魅力を改めて感じていただければ、幸いです。

マイウェイ No.112

かながわ廃線紀行
令和元年12月発行

今回のマイウェイでは、県内に残る10以上の鉄道廃線跡のうちルート散策にも適している3路線をご紹介しています。

始めに、明治末期から昭和初期にかけて現在の二宮町と秦野市を結んで走り、秦野のたばこ産業の発展に寄与した「湘南軽便鉄道」を取り上げています。

次に、大正の終わり頃から昭和の終焉間近まで走り、相模川で採取された砂利輸送を担っていた「相模線西寒川支線」を取り上げています。開業当初の砂利運搬需要から、旅客営業への変遷も興味深くご覧いただけると思います。

3つめに、京浜急行電鉄の発祥路線として、明治後半から昭和初期まで走っていた、「大師電気鉄道」と「海岸電気軌道」を取り上げています。大師電気鉄道の設立に至る経緯や京急大師線が現在の路線に確定するまでの紆余曲折を巡ります。

今回の3路線を辿っていくだけでも、県内の京浜臨海部の埋立事業との関わりや、関東大震災を契機に大きく役割を変えていった鉄道事業の変遷をたどることができます。廃線跡を散策していただきながら、沿線産業とともに萌芽し、世相の流れに委ねて、時代の波に飲み込まれていった運命の歴史を感じていただけたら幸いです。

マイウェイ No.111

GO FORWARD! KANAGAWA RUGBY
令和元年9月発行

本年9月からラグビーワールドカップが日本で初めて開催され、決勝戦ほか好カードが県内で予定されています。そこで今回のマイウェイでは、日本ラグビー発祥の由来・ラグビーの奇跡・神奈川県内のラグビーチームの活躍についてご紹介しています。

始めに、イングランド生まれのラグビーが横浜に伝わり、日本人のラグビースピリットがどのように育まれてきたのかその歴史をたどります。

次に、民族の和解と団結、国際社会への復帰の象徴となった「南アフリカの奇跡」、12年ぶりにトップリーグに昇格した相模原の社会人チームの悲願の軌跡を採り上げています。

ワールドカップ開催にあたり、ラグビーの魅力を再発見していただけたら幸いです。

マイウェイ No.110

かながわの「植物誌」
令和元年6月発行

今回のマイウェイは、「神奈川県植物誌2018」が発刊されたことに因み、県内に自生する貴重な植物をご紹介しています。

神奈川県は、日本最古の植物標本が採集された場所であり、現在では標本数は50万点以上にも上り、恐らく日本一ということです。本編では、新しく見つかった新産種や、絶滅危惧種を取り上げ、山あり海ありの変化に富んだ地形から育まれた神奈川特有の植物分布にもふれています。

日頃何気なく目にしている植物ですが、4億年も前から酸素を作り、地表に水分を保つなど、私たちの生命の源になる役割を担っていることを、改めて気づかされました。