地域の歴史、文化、産業等をテーマに斬新な切り口でご紹介する情報誌「マイウェイ」。
季刊誌として年4回発行しています。
小粒ながら写真を多く用い、魅力あふれた地域情報や文化情報として
幅広い年齢層の方々からご愛読をいただいています。
ご希望の方に過去の「マイウェイ」を差し上げています。
在庫切れの号もございますので、詳しくは、はまぎん産業文化振興財団事務局045-225-2171(平日9:00~17:00)へお問い合わせ下さい。
マイウェイでは、当時の世相・風俗を描き、江戸時代に庶民文化として発展した浮世絵について、神奈川県内の博物館等に所蔵されている作品を中心に、昨年度から特集を開始しました。
シリーズの2回目として、本号では、横浜開港をきっかけに様変わりしていく横浜の街や外国人の生活模様などを描いた「横浜浮世絵」をご紹介しています。描かれていた期間は僅かに12年ほどですが、そのモチーフは多岐にわたっています。
今回の浮世絵をご覧いただくと、ペリー来航から急展開の幕末を生きてきた人々が横浜開港とともに短期間のうちに様々な異文化に接しながら、人や物を驚きとともに迎え入れていることが分かります。
文明開化の流れの中で、西洋建築や新橋・横浜間に開通した鉄道などを描くことによって、急激な世の中の変動を写すジャーナリズムの役割を果たした横浜浮世絵に、思いを馳せていただけたら幸いです。
今回のマイウェイでは、それぞれに興味深い「旅の特別な一夜」をもたらしてくれる三つの施設をご紹介しています。
一つ目の新江ノ島水族館では、その生態の神秘性とゆらゆら漂う姿を眺めるだけで心が癒されることから大変人気のある「クラゲヒーリングナイト」を取り上げています。二つ目は、曹洞宗大本山總持寺では、修行僧が禅堂で行う本格的な坐禅に近い体験ができる「禅の一夜」をご紹介しています。坐禅は難しく考える必要がなく、誰にでもできるたしなみとして広く開かれていることを実感していただけるでしょう。三つ目の鎌倉のゲストハウスでは、オーナーが「サムライ」の鎧姿で出迎えてくれるのが先ず目を引きますが、ゲストを迎えるスタッフ達の中には、やりがいを感じてくれる多数の障害者も働いています。一風変わった面白い宿ですが、応援してリピーターになりたいという気持ちにさせてしまう魅力があります。
今回の取材を通してみると、県内の身近なところに日頃の喧騒から離れて非日常を感じられる空間があるもので、ちょっとした心の旅ができることを感じていただけたら幸いです。
今回のマイウェイは、明治150年に因み、当時の政治家や財界人が大磯にこぞって別荘・邸宅を建てた中で、現存する「大隈重信別邸」、「陸奥宗光別邸」、財界人の「安田善次郎別邸」をご紹介しています。大隈邸の大広間「富士の間」から、当時は木立の向こうに海岸が見渡せたようです。時代の総理大臣が何人もこの地に集ったのは、中央では天下国家を語る論客たちも大磯の別邸では、大海原の向こうに目を遣りゆったりとした面持ちで、日本の将来を夜更けまで語り合うことができたからではないでしょうか。
本誌で取材した大隈邸、陸奥邸を含む地域が「明治150年」関連施策の一環で、今秋に一部公開予定です。少し足を伸ばせば、昨年4月から公開している吉田茂邸もあり、歴史的・文化的遺産を巡ることもできます。明治の邸園文化にふれてみてはいかがでしょうか。
今回のマイウェイは、全国高校野球選手権、夏の甲子園大会100回記念特集として、ゲーム進行を司り、なくてはならない存在の「アンパイア」に注目し、試合に臨む前からの取組み姿勢や毅然とした審判事例をご紹介しています。
本編では、「奇跡のバックホーム」で知られた名勝負や、接戦の中で生まれたきわどいプレーについて、その一瞬の判断が勝敗を左右するという重責に耐え、冷静に判定を下す審判員の姿が描かれています。
今回の誌面でご紹介している審判事例は、数件に留まりますが、夏の甲子園大会100回に向け、これから始まる神奈川大会から数えると、今後も幾多の試合があり、その一つ一つに名ジャッジによるドラマが繰り広げられていくことでしょう。 出場選手はもちろんですが、「アンパイア」を始めグランド整備やボールを回収する高校球児など、黒子に徹し試合を盛り立ててくれる影の主役たちを温かい目で見守り、試合を追っていただけると、誠に幸いです。